ポートレート撮影の仕上がりは、シャッターを切る前の準備で半分決まります。光の使い方はカメラマン側の仕事ですが、服の色、メイクの質感、撮影の時間帯は、お客さん側が選べることです。Thorn Path Field Y Xで撮影した方々の経験をもとに、準備の段階で気をつけてほしいことをまとめました。
服の色は「光を邪魔しない」ものを選ぶ ¶
真っ白と真っ黒は、自然光の中では扱いが難しいです。白は光を飛ばしやすく、黒は影の中に沈みやすい。グレー、ベージュ、くすんだブルーやグリーンは光をよく受けて、顔色をきれいに見せます。柄物は小さい柄なら問題ありませんが、大きい柄は顔より服に目が行きやすくなります。迷ったら、普段着ていて「なんか落ち着く」と思う服を選んでください。
メイクは「引き算」で仕上げる ¶
撮影用に普段より濃くメイクをする方がいますが、自然光の中では逆効果になることがあります。光が均一に当たるので、ファンデーションの厚みや粉感が出やすい。リップとチークを少し強めにして、アイメイクは普段通りか少し控えめにするのがバランスがいいです。マットな質感よりも、少しツヤのある仕上がりの方が光を受けてきれいに写ります。
撮影時間帯は「何を撮るか」で選ぶ ¶
午後12〜14時は光が高くて均一。表情を丁寧に撮りたいポートレートに向いています。14〜17時は光が傾き始めて、コントラストが出てきます。立体感のある写真になりやすい。17時以降は光が柔らかくなって、温かみのある色になります。どの時間帯が「正解」ということはなく、どんな雰囲気の写真にしたいかで選んでください。迷ったら、メールで相談してもらえれば一緒に考えます。
撮影当日、最初の10分は「慣れる時間」 ¶
スタジオに来てすぐ、いきなりカメラを向けることはしません。最初の10分は、スタジオの中を見てもらったり、その日の光の話をしたりします。緊張がほぐれてから撮り始めた方が、写真が全然違います。「うまく笑えない」という方が多いですが、笑わなくていいです。ただそこにいる顔が、いちばんいい顔です。
準備のことで分からないことがあれば、予約前でもメールで聞いてください。撮影当日に「こうすればよかった」と思うより、事前に解決しておく方がお互いにいい時間になります。